先日2台あるMacのOSを13から14.4にアップデートして特にこれは!ということも、ドキドキすることもなく1週間ほど経ちました。めだつ新機能や大きな変更点がないようなのでリリースノートやネットの記事を熟読しないままでしたが、今朝新しいリマインダーを作成して通知する日付を設定するために詳細を開いたところ、「早期リマインダー」という最近までなかった項目があることに気がつきました。昔のiOSにこんな機能があったなと首首をかしげながらどんな動作をするのか試してみました。
新しい項目を見つけた
下の絵の赤丸部分が追加されていた項目です
手元にあるAppleデバイスでこの項目があるのは、macOS 14.4、iPadOS 17.4でした。iOS17を走らせることができるiPhoneが残念ながらありませんのでiOSでは未確認ですがきっとあるでしょう。 リリースノートにも記載はありません。
じつは元からあった項目を使ったのか?
この機能は以前からリマインダーにあった項目を使っていると邪推しました。そこで、macOSに含まれているスクリプトエディタで「ファイル」->「用語説明を開く」と辿って"リマインダー.app"を選択し”Reminders.sdef"を開きます。
スクリーンションとでわかるように、due date/ allday due date/ remind me dateと日付形式の項目が3つ並んでいます。説明を読むと最初の2つは期限を指すと思われ、remind me dateは通知する日付でしょう。
リマインダーのUIは日付と時刻を別項目にしています。時刻の指定がない場合は終日として扱われリマインダーの設定で通知の有無他の指定が可能です。
混乱しそうなUIですのでApple Scriptで現在の日時*1を指定してmake new reminderを実行してみました。結果はallday dueには時刻はなく、ほかの2項目には実行した時刻が設定されていますがUIで表示してみると「早期リマインダー」には日付がありません。どうやら元からあった項目を使ったのではなく新しく項目を追加したようです。
たしかに、なにが参照・更新しているかわからない項目を使って問題を引き起こすよりは新しく作ってしまえという手法はありがちです。
かつては同じ機能がありました
日時を示す項目がいくつもあることに「はてな」がつくもののそれは内部のこと。利用者にとって歓迎する機能追加です。けれども、かつてこの機能はありました。2019年ころのiOSで明日以降の日付の入力行から新しいリマインダーを作成すると、期限に加えてアラームの日時を指定することができました。2019年ですからおそらくiOS11か12だったはず。もっと前のiOSでは先の操作をせずとも新規作成の際に「早期リマインダー」にあたる日時を指定できましたから新機能ではなく以前にあった機能が復活したことになります。
歓迎される復活
試しに通知設定の時刻を8:30に指定してさらに、早期リマインダーを30分前に設定してどんな通知がされるのかを試しました。
8時に通知が発行されました。早期リマインダーに指定した時刻です。そして、
通知設定に指定した8:30分に再び通知が発行されました。早期なのか通知設定なのか区別がつきませんが、それは些細なことです。
これまでのリマインダーは通知を発行するための日付が1つしかなかったので期限前に通知をさせて期限自体はメモに書くといった使い方をしていましたがこれで少々不自然な使い方をやめることができます。
iPhoneを買い換える動機になるのか
リマインダーに複数日時の設定ができないことで先に書いた不自然な方法を使うか、現役時代から使っていたThings 3で「忘れるべからず」を設定していましたが引退した今ではThings 3が必要になるプロジェクトはないので「忘れるべからず」をリマインダーに統一することができます。ただ、そのためには買い換えを保留しているiPhoneをiOS17を走らせることができるモデルに買い換える必要*2があります。
Things 3はAppleデバイスすべてにインストールしてあり、何回か費用を支払ってアップデートしてきましたがサブスクリプション形式のアプリではないので使用をやめたとしても費用が浮くわけではありませんので新しいiPhoneの購入費用を回収するためには10年以上かかるでしょう。悩ましいなぁ…
でも、きっとまたApple沼にはまるのでしょう(* ̄ノ ̄)/Ω
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。