先日の白馬岳行の往路で大糸線平岩駅に立ち寄りました。松本から糸魚川までの塩の道の重要な場所ですので。山行きの番外編にしました。
塩の道、千国街道の難所
平岩はかつて塩の道だった千国街道が大網峠を越えて姫川の辺に出る地点です。現在は姫川沿いに道路と鉄道が走っていますがかつては川沿いの急峻な地形を峠越えで迂回していました。The Japan Alpsによると、根知駅から平岩駅は
「千国街道の白眉とも言える大網峠道を筆頭に、急勾配の峠道を越えていくこの難所は最も往時の面影を色濃く残す道。「祈りが息づく、清廉の道」」だそうです。
なるほど地図を見ると糸魚川から姫川沿いに上ってきた道は山あいに入るとすぐに根知川沿いに折れて山間部に入り標高100メートル足らずの根知から一気に800メートルの大綱峠を越えていますから相当な難所だったはず。それでもこの経路を選んだのは姫川周辺の土砂崩れ等の災害を避けるためだったのでしょう。あるいは翡翠の産地を守るためだったのか。
駅周辺を歩く
平岩駅の開業は意外に遅く大糸線が中土から小滝駅まで開通し糸魚川まで全通した昭和32年8月です。急峻な山あいのため工事は難航をきわめたはずで現代に至っても何度か災害に見舞われています。

平岩駅を出てすぐの第7下姫川橋梁。いつか見た記憶があります。

昭和の香りがする改札口からホームへの階段。

留置線に除雪車がひっそりと置かれていました。

大町方面のエンドには排雪板(ブレード)。昨今の温暖化で活躍する機会は減っているのでしょうけれどきれいに整備がされていました。
無人の改札口を出て、バスの到着まで周辺をぶらぶらします。

駅前に停車している宅配便のトラック、しばらく動かなかったので集荷の時間を待っているのでしょうか。ナンバーは新潟の長岡。ずいぶん遠いところから来ているようです。

かつては商店だったのでしょうか。

建物の隣に

この家もかつては商店だったようです。

むかし懐かしい板張りの壁。
そうこうしているうちに蓮華温泉行きのバスがまもなくやって来るので駅に戻ります。

駅舎入り口に掲げられた銘板。
蓮華温泉へ

乗り込んで運賃を払おうとしたときに目に留まった車掌さんの鞄*1。年季の入った懐かしい形です。
大糸線はその昔、冬に白馬近辺のスキー場に通うためにほぼ毎週乗りずいぶんお世話になった路線です。大町から糸魚川間の存続について話し合いがされているそうですが平岩駅周辺の様子を見ると役割を終えたなとは思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
参考文献
除雪車の構造についてはウィキベディアの記事を引用しました。
起稿 2024年8月24日
*1:カバンではなく鞄です